弓月薫の懐かしい動画レビュー

大人っぽい清純派

 弓月薫は1990年から1991年までの一年間、ほんの一瞬出てきたAV女優です。所属期間が短かったためビデ倫系メーカーVIPの専属でありながら撮影は10本程度にとどまっています。関わったメーカーも倒産していないので、現在流出している裏ビデオも1本だけです。
 裏ビデオも表ビデオも演技は上手なので作品は見応えがあります。頭の良さが感じられますね。ルックスはレベルが高くモデル体型だったこともさることながら、ギルガメッシュナイト出演等々宣伝要員としても用いられていたことが彼女が即戦力(使える女)だったことを物語っています。当時の業界誌ではナイスボディの清純派としてプッシュしていました。
 期待の新人だった彼女は当然ながらNG行為が多々あり挿入シーンは見られません。しかしながら数少ない流出ビデオには良いアングルがそれなりにあり、性器の露出が十分楽しめる仕様になっております。

弓月薫大全集

 弓月薫の裏ビデオを取り上げようと思ったのは、作品の随所にみられるシュールな切り口に興味を惹かれたからです。弓月薫というスレンダーで色白という素材がちょうど適役で、とても良い仕上がりになっております。加えて男優は僕が贔屓にしている橘直樹であり期待を裏切らない立ち振る舞いを見せてくれています。
(再生時間:90分05秒 ファイルサイズ:2757.8MB)

ラジコンバギー

 のっけから80年代に流行したラジコンバギーが弓月薫とコラボします。四駆風の車体をベースに電動バイブを逆さに固定。ちょうどカブトムシみたいな形です。よく見るとバイブの色に合わせて黒く塗装されていますね。これを見ただけで「美女をラジコンバギーで嬲る」期待感が高まりますね。
 ラジコンバギーは監督の趣味なのでしょうか。さり気なくボディにファイアーパターンのカラーリングが当時の流行を思い出させます。操縦も上手いです。リモコンバイブがなかった時代ですので、このアイデアを出した人は大したものだと思います。

 冒頭のシーンでは弓月薫が英語で自己紹介。身振りはオーバーアクションですが声が若干照れ気味で可愛らしいです。その後、ラジコンバギーが弓月薫の股をくぐったり白い肌の上を蹂躙します。動くラジコンを相手にエッチなプレイ。小さなバギーが大人の女性を犯している景色は新鮮です。この手のバギーはパワーがありますから、バイブの亀頭や竿を咥えこもうとする仕草や膣口を突かれて喘ぐ一部始終が堪能できます。バックから突きまくられ亀頭でビラビラが捲りあげられてエロいです。

男優は橘直樹

 次のシーンは男優との絡みです。オマンコはクンニをはじめ愛撫等々色々なシーンで見られます。光の陰影を計算したカメラワークが秀逸で見応えバッチリ。
 橘直樹は指テクや口技などなど愛撫全般に長けた男優で、このシーンだけでも作品を見る価値がありますね。太股の裏を愛撫しつつふくらはぎから足の甲・指を舐めていき指姦&クンニのコンビネーションで弓月薫の足先がピンと伸びきり感じまくっています。割れ目の中を舌先で執拗になぞられクリトリスを舐め転がされ、本気の喘ぎ声が悩ましいです。彼の作品を見るたびに女の喜ばせ方について参考になります。

 弓月薫は他に裏作品はありません。局部を大きくは見せないコマばかりのため流出を想定していないものだと推測します。ただ、オマンコを舐めまわされるカットがもろ見え等々アングルが確信犯と言えるほどよく撮れています。修正を掛ければ意味がなくなる技巧的なコマが多かったり…。何かの目的があると疑念を抱く要素がいくつかあります。個人的な感情が入り込んでいるとか・・・。
 橘直樹が出演する裏ビデオはどういうわけかそういうのが多いです。ガチで女を口説き落としているかのように…。さり気なく手を組ませ動きを封じたり身をゆだねさせたり心理的な技術も駆使しています。オマンコを弄りながら耳や歯茎を舐めたり複数の愛撫を同時に行う凄い技がふんだんに盛り込まれています。愛撫だけでイカせる職人芸と言ってよいでしょう。

 弓月薫は挿入がNGの女優なので、最大の見どころは橘直樹との絡みかもしれません。凄テクに翻弄され前戯の最後のほうは股を開ききって「もっとやって」と言わんばかりに自ら腰を動かしています。69などは橘直樹に負けじと弓月薫もフェラテクを駆使しており、とても充実しております。橘直樹の凄いところは最初から最後まで勃起が継続し挿入しなくても相手を楽しませる工夫が見られ絶対に手を抜かないことです。腰の動きもリアルセックスそのものでしかもバリエーションが豊富です。ペニスがビンビンかどうかは相手役の女優には当然わかりますのでモチベーションに影響するのではないかと推測できます。

あまりにも女優がノリノリなので「疑似挿入のふりをして見えないところで真正挿入しているのではないか」と勘繰ってしまうくらいです。こういう作品を見ると「挿入はあっても無くてもいいか…」ぐらいの気持ちになってきますね。ちなみに疑似挿入だとわかる根拠は胸に射精するため(疑似精子)腰が離れた瞬間のコマで、オマンコが閉じているのが確認できます。橘直樹は一つ一つの所作にインパクトを加えて弓月薫が同期を取りやすいようにリードしています。腰の動きもリズミカルだったり深浅意表を突く動きを見せたり芸が細かく、見ていて安心感があります。見れば見るほど橘直樹の男優としてのクオリティの高さが浮き彫りになるシーンと言えるでしょう。

SMドラマ

 弓月薫がSとMを使い分ける「裏表のある女」を演じます。サラリーマン風の男を罵倒し鞭で引っぱたき股間をヒールで踏んで虐める女王様。変質者に監禁されて性的仕打ちを受けるM女。二つの撮影シーンが交互に繰り返し現れて不思議な世界を演出していきます。コントラストな芸術っぽさがありますね。

 ボンテージ姿(女王様)の弓月薫はカッコイイです。男をベッドに縛り付け顔騎や乳首を舐めさせるシーンは色っぽいですね。特に丸見えのビラビラの中を白い指が艶めかしく動くシーンは抜けるおススメシーンです。ワインを口に含んでぶっかけたり自分の身体に掛けて舐めさせる変わった趣向も見られます。
 S女シーンでの自然光による明るい演出に対比させ、M女のシーンは暗い部屋で原色の照明を使い相反する演出を行っています。身体を綺麗にしてやると言って脱脂綿で体中を拭きまくるマニアックな性癖の男性にいたぶられます。気位の高そうな女性がイラマチオやクンニに抵抗もできず嬲られていきます。

地下室での絡み

 昼間は普通のOLで夜は偏執的な愛人に会いに行く二面性のある女。愛人(橘直樹)とのセックスが秀逸です。キスから始まり身体を舐めまわす橘直樹。弓月薫は陶酔して恍惚の表情を浮かべます「あなたのことをこんなに思っているのに。あなたを縛っているものなんて捨ててしまいなさいよ。あなたに迷惑はかけない。あなたと暮らしたい。」これは不倫という設定なのでしょう。

 次は橘直樹とのセックスのソファーバージョンです。普通のAVにないソファーセックスの奥深さを堪能できます。ソファーは寝そべることも腰かけることもできるわけです。例えばソファに寝そべった橘直樹を跨いで、片足を床に付けた騎乗位が素敵な構図です。長い脚とソファーの高低さによりダイナミックで絵になります。弓月薫のプロポーションを引き立ちます。
 このシーンはねっとり舌を絡め合うディープキスから始まります。現代のAVではこういうシーンはありえませんね。そこから橘直樹の十八番であるテクニカル愛撫。前述のとおりソファセックス特有の体位やアングルは必見です。

 弓月薫は演技力ありますね。セリフも疑似セックスも上手にこなしています。立ちバック等々バリエーションがあるので抜きやすいシーンが続きます。綺麗な身体をしていますし本当のセックスみたいでイイ感じです。

オチ

 絡みの後で愛人の設定が見ず知らずの男にいきなり変わります。未編集の部分なのでしょうか。頭がずきずき痛むと言い出して電動工具みたいな性具を取り出します。

「あなたが最高のオーガズムを感じる瞬間が見てみたい」と襲い掛かりもみ合いになる。電動工具が男性の口の中に入り出血して両者の悲鳴とともにエンディングとなる。
 若干ホラー的なイメージはAVとしては異色ですね。導入部のラジコンバギーから中盤のSMのコントラストそして電動工具とスプラッシュ・・・このAVの監督はかなり変わり者というかマニアックですね。ラストシーンがなぜか夜の新宿歌舞伎町界隈ということは、監督はホスト出身である橘直樹という可能性もあるでしょうか。