清楚系

白石ひとみの懐かしい動画レビュー

AVを踏み台にして、夢を実現した女優

 1990年9月当時、美少女ものに力を入れていた芳友舎からデビューし、同社のエース格として活躍していました。清楚で男好きのするルックスと、均整の取れたボディが魅力でした。
 挿入シーンはNGでオマンコは極力見せない主義。ヒットを飛ばしても途中でプチ引退。復帰作以降の発言などなど、白石ひとみの作品を見ていくとAVのお仕事ではなくて女優として成功をおさめたかった願望が垣間見られます。彼女はAVでの成功を踏み台にして、Vシネマ業界に足を踏み入れます。VHS時代の盛衰を、女優として通り抜けていきました。最終的には本名(落合雪恵)を名乗り、念願の脚本家になったわけですね。
 白石ひとみの見所はもちろん美貌と美しい裸体ですけれど、インタビューなどで見せる小悪魔っぽく質問をはぐらかす受け答えも彼女ならではの魅力ですね。自分の性癖やプライバシーについて語ろうとしない傾向があります。

 この点については同時期のAV女優の中で、藤小雪と対極にあるのではないかと思います。ファンへの露出サービスがいまいちというか自分を安売りしたくないのでしょうね。もちろん女優として演技はピカイチで、オマンコがちょっとしか見られなくても見応えある仕事ぶりです。
 白石ひとみの作品にはストーリー性があるものが他の女優よりも多いです。彼女の作品をしらみつぶしに見ていくと、これは演技力を買われた結果ということに異論はないでしょう。本稿で取上げている流出動画には特にその傾向が強く現れておりますね。表作品と違って裏作品は資金繰り用の秘蔵品みたいな一面があるので、見所がたくさん仕込まれているということでしょうか。

スーパーアイドル

 男と組んでオフィス強盗を実行する人間模様を描いたドラマ。主人公の男女は社会の底辺で抑圧を強いられ過ごしてきた。お金と自由な時間を手にしたとき、自分たちが理想とする暮らしについて(セックス含めて)向い合う。AVでありながら心理描写が巧みなVシネマっぽい作品です。
(再生時間:73分21秒 ファイルサイズ:2269.2MB)

強盗

 覆面強盗がオフィスに押し入り人質を取って金を持ち去る計画に白石ひとみが加わっている。主犯の男(吉田潤)はマイケルジャクソンの覆面をしてライフル銃で脅して札束を奪う。白石を人質にして逃げるという設定。男と白石は新婚姿でアジトに帰る。逃げる途中、男が白石のメガネをはずして踏み潰す。「そのほうが綺麗だ」とキザなセリフがVシネマっぽくて新鮮ですね。ここまでは全くAVの気配が感じられません。男女が共犯で愛が深まるってやつですね。

アジトでの一夜

 中古物件という感じの広いLDK(実際はモデルルームだった場所らしい)で乾杯する。水道も電気も引いていないので長居はしなさそう。男が白石に「時間はたっぷりある。」「これからは俺が君の話を聞いてやる」と、お金と自由な時間が手に入った手応えを噛みしめる一方でプロポーズしているかのようだ。白石もいきなり窓を開け放って大声を出したりはしゃいだり、今までとは違う幸福の予感をわざわざ確かめているように見える。思いっきり羽目を外す白石の生き生きとした表情が全然AVらしくないので新鮮に感じる。

男をその気にさせる言葉

 食後、床に就いた男の横で白石が服を脱いでいく。細く括れた腰つきや白い肌をあえて見ないように男は背を向けている。隣に寝てもエッチする気配なし。白石は予想外だったようで背中越しに、「人の体温がすごく欲しくなる時がある」「こうやって男の人の背中を見るの初めて。」「これから、こうやってゆっくり見てられるのかな…」と癒し系な言葉で誘いをかけていく。言葉の魔力ですっかり白石のペースに乗せられて、抱く覚悟を決めてエッチに突入する。

セックスシーン

 毛布の中で下着を取っていきマンコ弄りがやたらと多い。毛布の中でクンニとか、手足の陰になってマンコを中々見せてくれないシーンが続く。灯りが床に置いたロウソクとカーテンの隙間から入る光りのみなので陰影が濃く性器が見えにくい。ただ、陰と陽のコントラストが美しく白石のボディが映えます。それにムードが良好で「ロマンティックな夜」という感じです。Vシネマとして見るなら最高の仕上がりだと思います。恋人同士で鑑賞するならセックス前の雰囲気づくりにピッタリの作品かもしれません。なお挿入の確認は取れています。見えにくいのは白石の要望からかもしれませんね。

事件翌日の動き

 犯行時のビデオから保険屋(山本竜二)が白石の動きに注目。事務机の下に切られたコードを発見するも解明できない様子。一方、男の弟二人(共犯)がアジトを訪れる。白石とのやり取りから見て、弟も今後の展開(暮らし向き)に希望を持っているらしい。
 弟が白石に「大きな声を出したことはあるか?」と尋ねるシーンがある。吉田も弟も白石も社会の底辺で小さくなって過ごすうちに、お金さえあれば楽しく暮らせる(大声で笑って生きられる)という幻想を抱くようになり犯行に及んだ様子。

オフィスでのセックス(回想)

 白石が社畜として虐げられていた時代の回想シーン。誰もいない個室で上司とみられる男が白石にセクハラしている。制服のままマンコを弄られ徐々に服を剥ぎ取られていく。アダルト動画的にはドラマ中で最高の場面。スタイルの良い身体を凌辱され淫らな声を上げる白石。このシーンではオマンコが割と見えやすく一番の抜きどころと言えるでしょう。締まったウェストと豊満な美乳・美尻のコントラストがそそられます。白石ひとみは眼鏡が似合う女優としても定番ですね(ちなみに伊逹眼鏡)。メガネを付けたまま犯されるこのシーンは眼鏡フェチ目線でも抜きどころと思われます。

 ただ、挿入の確認が取れませんでした。それと、男がパンツを脱ぐと既にコンドームが装着済みというのが微妙な感じです。この時代のAVではモザイク前提なので当然ではありますが、オフィスラブってそういうものと思いながら見るのも一興です。

逃亡

 保険屋が白石と吉田に目をつけ嗅ぎまわる中、早朝にワゴン車でアジトを脱出。明るい声で「次は小樽だよ」と話しかける白石。

 

白石ひとみ大全集

 デビュー当時と復帰当時の白石ひとみが楽しめます。白石ひとみのAV女優業についての想いや天真爛漫な一面などいつもの作品では見られない表情を見せます。これを見た後は彼女の印象が変わりますね。
(再生時間:113分34秒 ファイルサイズ:2606.8MB)

インタビューとハメ撮り

 高校2年生でAV初体験という設定でインタビューに、天然っぽくはぐらかしながら受け答えしている。まだ知名度が低い頃のビデオと思われる。スレンダーなのにグラマーな肢体はそそられます。そのまま服を脱いでシャワーシーン。股をおっぴろげたりするが、なかなかオマンコを見せてくれません。

 濡れた身体をカメラマンがタオルで拭くシーンで、バックからのマンチラシーンがあるが逆光によりマンコの形ぐらいしかわからない。カメラマンが白石の膣口あたりを拭くときに感じたような声を漏らす。
 上着と靴下だけを身につけてエッチなポーズの撮影。四つん這いで鏡に尻を向け「の」の字に動かすポーズ。M字開脚。それぞれオマンコが丸見えのアングルだが光りの加減で細部までは見えない。カメラマンにマンコを弄られ喘ぎ声が漏れる。疑似挿入を確認した。

AV撮影のドキュメント

 引退がささやかれて数年後、白石ひとみ復帰の時期に作られたビデオと思われる。痴漢被害の相談で探偵事務所の男性と関係を持つドラマ撮影と同時進行で、白石のインタビューを絡めていくドキュメンタリー。白石の彼氏の話などプライベートな話題がたくさん登場する。気持ちでは引退してたけど引退作は出さなかった裏話。AV業界に入るきっかけが18歳のときにステディな関係の彼氏に振られてぐれたこと。「脱ぐのに抵抗がない女優」とレッテルを張られて、その場で脱ぐように言われて断った話など今となっては伝説のような話が色々あります。

 AV女優業について悩み心が折れそうになる場面があって、AV男優の彼氏(吉田潤)とAVに復帰するかどうか議論する。本名を「アイザキユキコ」と名乗るシーンがあるが、実際には「落合雪恵」が本名である。
 濡れ場としては探偵とのセックスシーン。女子高生と教師のエッチ。痴女プレイ。オマンコが見えるシーンもあるが挿入までは確認できません。

女優・男優の心の葛藤

 AV男優とAV女優の生き様が一つのテーマ。白石と山本竜二へのインタビューが交互に取り上げられ、キャッチボールをするかのごとく軽快に進行していく。その中に現場の撮影シーンが織り込まれるので女優・男優の心の葛藤が手に取るように伝わってくる。
 白石ひとみが同棲相手としての吉田潤に「自分がAV女優であってもなんとも思わないのか?」とヤケになる場面がある。吉田は「辞めるか続けるかは自分自身が決めること」「俺は仕事として割り切っている」という話をしている。右の写真は怒った白石が新聞を投げつけた後に平静を装う吉田のシーン。ルックスもさることながら身体に締りがあり浅黒くてカッコ良い。現代のAVでは男優は目立たないようにしている存在だが、ストーリー主体のこの作品では男優の魅力も十二分に味わうことができる。

山本竜二の魅力

 二枚目役の吉田潤に対し山本竜二は三枚目のカッコ悪い役に徹し良い味を出している。白石から本気でビンタされるシーンが何度もNGになって、顔が腫れるほど撮り直しさせられたりジャイアンツファンの振りをしていることを白石に見破られる等々の演出に、彼本来の人間臭さが作品の厚みを増すのに一役買っている気がする。彼は単なるAV男優で終わったのがもたいなかったキャラクターだとつくづく感じさせられた。

 吉田と別れるエンディングが演技派としての二人を象徴するような名シーン。ドラマの筋書きを通してAV女優を続けていく(復帰する)ことと彼氏と別れたことをメッセージとして伝える形で終わっている。ちなみにロケ地は東京都江東区と中央区の間の運河に架かる晴海橋梁。

 

伝説のAV女優


(再生時間:55分15秒 ファイルサイズ:1687.3MB)

別の女優の作品です。

 この作品には白石ひとみは出てきません。出てくる女優さんは動画の中で「ゆいちゃん」と呼ばれていますが、この人を僕は知りませんし調べても詳細はわかりませんでした。白石ひとみではない根拠は顔を見れば一目瞭然です。念のため比較用にキャプチャを並べてみましたが、耳の形が全然違いますよね。
 この作品で見所はオマンコをいっぱい見せてくれること。クパァして膣道の奥まで鮮明に見せてくれますよ。挿入もバッチリ決めて白石ひとみ作品では絶対にありえない映像が見られます。白石ひとみはオマンコを見せたがらない女優ですので、どこかの業者が一山当てようと思いこういう裏DVDを作ってしまったのでしょうね。
 余談になりますが白石ひとみと韻が同じ名前のAV女優に白石ひよりが挙げられます。白石ひとみと同じくらい可愛くてヒットを飛ばす女優になって欲しい願望で、験を担いだのだと僕は思います。黄金期の最後のほうで遅れてデビューしましたがオマンコも挿入も丸見えの女優さんでした。

 

白石ひとみを懐かしむ