クミコ・グレースの懐かしい動画レビュー

 クミコ・グレースは美人で身体も綺麗ですが、制作会社の事情により表AVは数点にとどまります。そして現存する裏ビデオは2つあります。その一つがサムライポルノです。エロビデオとしての完成度が高く、映像が綺麗で抜けます。もう一つはグリーンドアですが、博物的な価値はあっても綺麗な映像は残っていないので抜けるものではありません。

なぜボンテージなのか

 クミコ・グレースといえばボンテージ姿しか思い浮かばない方も多いのではないでしょうか。当時は「クミコ・グレース=ボンテージ」みたいなイメージが定着していました。そのきっかけは「クミコ グレース写真集―ボンデージ女優(ヒロイン) (愛奴写真文庫・ジャジャ)」という写真集が1992年7月に発売されて有名になったことです。撮影したのが大木真澄氏というSM写真家で樹まり子とか田中露央沙のSM写真も撮っていたその道の大家です。一応肩書き程度にAV監督もやっていたようですね。

表ビデオが出てこない理由

 写真集がきっかけでそのままいけばクミコグレースはブレークすること間違いなかったのですが、運悪く彼女の写真集とかAVを制作していた大陸書房というメーカーが倒産してしまったのです。その時点でクミコ・グレースはAVから足を洗いました。クミコグレースがAV女優をしていたのは1991年から1992年までで、大陸書房の専属みたいな形だったようです。当時の大陸書房の経営は既に青色吐息。クミコグレース作品に限らず表作品はあまり撮らずに、裏対応のビデオ(資金繰り用)をたくさん撮りまくっていました。当然のことですが、綺麗な女優の無修正ビデオはお金になったわけです。前述の写真集はBOMBなどの青少年向け雑誌にまで広告記事が掲載されました。「写真集で名前を売って裏ビデオで稼ぐ」という戦術だったのでしょうか…。クミコ・グレースの作品に表ビデオがほとんどないのは、他社作品をほとんど撮っていなかったためと言ってよいでしょう。

サムライポルノ

 美女を監禁して自分好みに犯すことがこの作品のテーマだろうか。犯し方にこだわりがありますね。最初から最後まで非日常的な世界です。個人的には自転車をこいでいるクミコ・グレースがマジで可愛くて萌え〜でした。
(再生時間:73分07秒 ファイルサイズ:2249.1MB)

廃墟で犯される。
冒頭

 登場人物の紹介か。クミコ・グレースはボンテージ姿でフラフープを回しながら踊る。ミニスカートの下から覗くパンティ丸見えのアングル。強姦する男も一緒にフラフープを回している。ギタリストがベンチャーズっぽいテケテケ(クロマティック・ラン)で演奏する意味不明なシーン。

監禁凌辱

 自転車に乗った看護婦(クミコ・グレース)が、土方が土を運ぶ一輪車にぶつかり転倒して気を失う。土方は倒れた女を一輪車に乗せて廃屋に運び監禁する。女が目を覚ますと怪しげなギタリストがエレキギターを奏で、そばで土方が踊っている。土方の脅迫によりゴムのボンテージに着替えさせられる。オールヌードで美しい裸身を晒し黒パンティに履きかえる。ノーブラで白く豊満な乳房が眩しい。乳輪が大きめで乳首がツンと上を向いている。

 土方に手枷・足枷・首輪を着けられたままジャズダンスを踊らされる。その後鞭でスパンキングプレイ。豊満な尻や胸を叩かれ愛撫される。徐々にボンテージを捲られていき窮屈に締め付けられていた胸元がはだけて飛び出す乳房。尖った乳首を執拗に吸われる。太ももから陰部まで舐められるが中々パンティを脱がさない。
 フェラチオの後ようやく足枷を着けたままパンティを剥ぎ取った。綺麗なアソコをクンニする男。マングリポーズをさせると両足をつなぐ鎖にぶら下がった黒いパンティがプランプラン揺れて淫猥である。鎖が付いたままでの69のあとバックから生挿入する。最後は正常位。

 全般的に映像が綺麗でオマンコもオッパイも視覚的に堪能できます。身体もルックスも最高ですね。スパンキングの痛さやセックスの気持ち良さにクミコグレースがリアルに反応するので見応えがあります。クミコ・グレースの全作品中で見所は「当該作品の冒頭から廃墟で強姦される部分」だけでも十分。ここまでで価値のある部分は見尽くしたと言えるのではないかと思います。

病院での凌辱

 病院の個室で眠っている女。医師が服を脱がせると右足の太ももに擦り傷が見える。女が目を覚ますと包帯で四肢を拘束されている。ここはどこかと尋ねると「貴女は車にはねられてここに来た」とのこと。帰りたいと言っても聞き入れられず、パンティを剥ぎ取られてアナルに体温計を突っ込まれた。体温は36度2分。重症なのでオペを始めるという。強制的にオムツを着けられる。嫌がって抵抗するとさっきまで土方だった男が看護士姿で現れる。麻酔が必要ということでいきなり何発も殴られ意識を失う。
 お医者さんごっこみたいな面白さがありますね。だけど、抜けるのかどうかは疑問です。包帯でぐるぐる巻きにされベッドに縛り付けらるので、医療フェチの方であればおススメです。

 

グリーン・ドア

(再生時間:43分24秒 ファイルサイズ:508MB)
 映像が綺麗ではありません。冒頭のシーンが大げさな感じで期待してしまうが、あとはたいしたことありません。全般的に冗長で見る価値があるとは感じませんでした。オマンコも顔も不鮮明ですし…。デビュー作という意味では価値があると思われますがそれだけです。
 グリーン・ドアというタイトル名の由来がわかり難いことと思われます。アメリカの小説家O. Henryに「The green door」という短編小説があります。「街頭で受け取ったチラシがきっかけで、ちょっとした冒険心から緑色の扉を開いたことにより中に居た女の子とのロマンスが生まれた。」というあらすじです。チラシに書いてあったグリーンドアとは劇場で公開中のショーのタイトル。クミコ・グレースのグリーン・ドアを鑑賞すると同小説に引っかけていることは明白ですね。

冒頭

 手術台で寝ているクミコグレースに呼びかける男。「今日からあなたは夢のようでも夢でない世界を体験する。自分の殻を捨てなさい。では目をつぶってようく深呼吸して。」
「1・2・3・4・5 目を開けて、ではこれから4つのボンテージワールドを紹介する。」
男に誘導されてドアの前まで来る。「では一つ目のグリーンドアを開けますが、開けたらその部屋の番人の言うことを聞いてください。」
グリーンドア(GREEN DOOR)の撮影には防火扉(火災時の非常信号により自動で閉まる扉)にプレートを貼って使用している。扉の向こうは逆光となりそれらしく見える。

絡み

 赤い下着姿でベッドに腰掛けていると電話が鳴る。電話の相手とテレホンオナニー。あまり感じていないように見える。衣装もボンテージとは言えないし…。
 電話の主が現れてセックスする。とにかく映像が悪いので顔もマンコも鑑賞し難くプレイ自体も凡庸である。

 

クミコ・グレースを懐かしむ