有吉奈生子の懐かしい動画レビュー

有吉奈生子とアロックス

 AV黄金期でもその末期に多くのAV女優を囲い込んでAVを大量生産させたメーカーが二つあります。ダイヤモンド映像とアロックスの二大レーベルが当時のAV業界で美形女優旋風を巻き起こしておりました。アロックス専属女優の有吉奈生子も売れっ子女優の一人。アロックスと言えばきららかおりや五十嵐こずえがアイドル顔として有名ですが、有吉奈生子も人気がありました。絡んでいない時は少々地味ですけれど、セックス中は妖艶でそそられる表情をするんです。スタイルも細身で桃尻。AV美人と言ってよいかもしれません。

 アロックスのオーナーだった奥出哲雄氏はダイヤモンド映像の村西とおる氏との親交があり、AV女優に高い報酬を与え専属女優として囲い込む(札束で買い叩く)というダイヤモンド映像のやり方をパクったフシが見受けられました。AV女優は自営業ではなく月給をもらうサラリーマンとして勤務していたわけです。だから両社にはS級の美形女優がいっぱいいました。いざという時の資金繰りの手段として裏流出用の作品を作って溜めこんでいたようですね。倒産したタイミングもほぼ一緒で同時期に両者から極上の裏ビデオが流出するという美味しい事態となりました。ただしアロックスは後発だったので、ダイヤモンド映像に比べれば流出規模はそれなりだったようです。

 有吉奈生子がAV女優として活動していたのは1990年〜1992年で、アロックス倒産をもって引退したようです。当時はアロックス以外の有吉奈生子作品が色々出回っていましたが、それらは全てアロックス専属時代に撮り溜めておいた作品です。そのことはビデ綸の認証ラベルの番号から確認できます。アロックスはダイヤモンド映像と同じく、日本ビデオ倫理協会(ビデ倫)から審査をしてもらえない立場にありました。アロックスも始めは良かったですけれど段々思うように売れなくなってきて、他社のブランドを付けたアロックス専属女優作品が末期に発売されるようになったわけです。当時資金繰りに困り村西とおる氏から1億円借りたという話もありますし…。生き残りを模索していたのでしょうね。

有吉奈生子の美貌について

 時代が下った今、彼女のビデオを見ると美人女優の高岡早紀に顔のタイプが似ていますね。AV女優では本澤朋美によく似ています。下記はおススメ動画。

 

ワンレンギャルボディ

 ワンレンというのは髪型の種類ですね。有吉奈生子のようにストレートなロングヘアを裾で同じ長さに切りそろえたものらしいです。やはり顔が綺麗だから似合う髪型のようです。絡みの時にはこのロングヘアーが乱れてぐちゃぐちゃになりますけれど、それがまたイイんです!悶えるほどエッチな顔になってくるのに長髪が一役買っている感じですね。この裏ビデオは3つの絡みが入ったオムニバス。AV男優陣も豪華で絡みに見応えがあります。
(再生時間:84分30秒 ファイルサイズ:2593.3MB)

絡み1

 ファッション雑誌を眺めるイメージシーンから始まる。映像は綺麗だが縦スジや虫食いなどのアナログ的なノイズが少々残っている。なおイメージシーン以外にこの現象は見られない。
 彼氏とのラブラブシーン。彼氏の気を引くためおもむろに立ち上がり服を脱ぎ始める。彼氏は有吉奈生子に魅力がないと言いながらも、勃起していることを指摘され笑っている。立ち上がりディープキスをして絡んでいく。ベッドに押し倒されて乳首を摘ままれる。胸は大きいが乳輪も乳首も小さめ。特に乳首はツンと尖って上を向き魅力的である。オッパイの形がとても良くて正に美乳といってよいだろう。吸われ舐め転がされじっくりと愛撫される。濃厚なクンニを受けてさらに乳首が立ってくる。ヨガって背中を反らせると綺麗な胸が際立ってセクシー。フェラチオも上手。69などアナルもマンコも丸見えで抜けるシーンが続く。

 このシーンは若干の逆光の下で撮られている。一般的に逆光にすると陰影が際立ちムードが出る反面、オマンコが陰になり過ぎて見えにくくなるという欠点がある。ところが本編のシーンではオマンコがクッキリ鮮やかに見えており、室外からと室内との光量のバランスが絶妙に計算されていることを感じさせられた。結果、オマンコもよく見えるしムードも損なわれていない。エロ姿にシーツが乱れている描写が「夫婦の寝室」みたいに猥雑に見える。こういう撮り方は現代の無修正AVでは見られないので逆に新鮮だった。
 カメラマンが熟練しているためか挿入シーン中のアングルも悪い意味で絶妙。挿入ははっきりとは確認できていない。喘ぎを見ると疑似挿入っぽいけれどグレーとしか言えない。

絡み2

 逆光ではなく普通の撮影。男優も別な人(橘直樹)。白い下着姿から入る。この橘直樹氏は高橋ますみの記事で触れたとおり、脚舐め等々愛撫が濃厚でテクニシャン。本編でもその片鱗が覗える。尻タブを舐めながら顎先でマンコやアナルを刺激したり、バックスタイルにさせてマンコを弄りながら脇腹を舌で責める等々HOW TO的な見所も披露してくれている。有吉奈生子も前儀で既にハンハン喘ぎながら肌がじっとり汗ばんでいる様子からとても興奮しているのがわかる。必死でシーツを掴みオーガズムに達するのを堪えているシーンもある。オッパイの揉み方から膣道への刺激の仕方・挿入中の愛撫等々普通のAV男優とのテクの差が歴然。凄いとしか言いようがない。真正の生挿入であることが一瞬確認できた。ザーメンも本物。

絡み3

 ストーリーもの。とおる(剣崎進)という彼氏と付き合っている設定。自転車が壊れて落ち込んでいるとおるを「また稼いで新しいのを買おうよ」と慰めて、「街を離れて旅に出ようか」と誘う。このあたりはきっと前のシーンがあるものと思われるが、残念ながらこの裏ビデオには収録されていない。そして「この街での最後の夜」を共に過ごす。部屋自体がお洒落なラブホみたいで、紫がかった光や黒いシーツ等々セクシーな雰囲気で絡みに入っていく。下着が清楚な白のTバック。生地が薄くて卑猥なオマンコの形や女っぽい尻が強調されて見える。

 股を大きく開かされて何とクパァされてしまう。それもじっくりと舐めるようなアングルで。この演出は流出を想定しているとしか考えられない。黄金期のAVでこんなにじっくりとクパァする作品はたいへん珍しい。陰唇を広げられても入口がピッタリ閉じている様子と、恥ずかしそうに目をつぶる有吉奈生子の表情は再生を一時停止にしてじっくりと見るのがおススメ。さらに開こうとすると有吉奈生子は足を閉じようとする。しかし再度大きく股を開かされじっくりとマンコをいたぶられる。その表情がまたイイ。執拗なクンニの後は形の良いオッパイを嬲られて挿入シーンに入る。真正か疑似かは確認できなかった。
 エンディングは夜の街をバックに立つ有吉奈生子。水商売に手を染めているという意味なのかネオン街に消えていく。

 

性のとどめ

 この時代、舐めダルマ(斉藤修)と沢木和也のコンビによる作品はたくさんありました。出演女優はいずれもビッグネームとか美形女優ばかり。単体女優でなおかつ人気がある女の子のみ。もちろん有吉奈生子がそのクラスであることは言うまでもありません。斉藤は優しそうな風貌をしていますけれど、彼が出ている裏ビデオを見る限りではうるさ型の監督です。しかもAV女優に対しては何の面白みもなくセックスが上手いわけでもない。有吉奈生子は斉藤が苦手だったのか、最後まで緊張しっぱなしです。沢木が終始にわたりフォローして良い作品に仕上がった感じですね。

 本編はこれ1本で完結しているわけではなく、長い撮影の最後の1シーンに過ぎません。一応、舐めダルマが前儀担当で沢木は本番担当。撮影現場がちょっと変わっていて、仕切りのない大広間。かなり広いのでフロア内にむき出しになった太い丸柱で構造を支えています。隅のほうにお風呂が付いていたり(右写真で柱の奥)、部屋の中を内階段で二階に上れる特殊な間取りですね。それを逆手にとった撮影も見所の一つです。
(再生時間:34分07秒 ファイルサイズ:1042.9MB)

舐めダルマとの絡み

 胸を触ると意外にも「普段の乳首は陥没気味」と告白。上を脱ぐと乳首は既に勃起状態でした。ローターや指姦で弄った後はパンティを脱がせて全裸に。そしてクンニ。舐めダルマが舐めダルマと言われる所以は「クンニで感じさせる」しつっこさではないでしょうか。有吉奈生子が舐めダルマの腕や顔を振り払おうとしています。そしてマンコかアナルかよくわからないがさらに指を入れる。ちょっと呆然としている有吉奈生子に「盛り上がって」と声を掛ける舐めダルマ。喘いでいるがちょっと演技っぽく気が乗っていない様子。

沢木との絡み

 舐めダルマとの交代直後に沢木が「嫌なことしたの(舐めダルマが)?」と軽く突っ込む。オッパイに優しくタッチして緊張をほぐす。感じる部分をピンポイントで沢木流に愛撫する。指挿入すると舐めダルマの時と同じように手を払おうとする。膣穴が弱いのかもしれない。途中アナルを舐められたためかNGを伝えている場面がある。撮影現場は天井が高くて広い空間。それを活かした上方からの望遠カメラによるアングルがあったりする。AV女優もので上空から俯瞰するような絡みシーンは珍しいと思う。新鮮な印象を受けた。

 沢木は売れっ子男優で絡む女性はことごとく挿入をリクエストしてくるらしい。挿入シーンは有吉奈生子を豪快に犯している感じで見応えがある。デカチンをぶち込んで色々な体位でハメまくる。息も絶え絶えにヒーヒーハーハー喘ぎ続け、沢木も腰の振りが激しくてパンパン部屋中に響き渡っている感じ。特にバックからが獣のセックスみたいで凄かった。有吉奈生子の白い肌と沢木和也の浅黒い肌のコントラストがビジュアル的にも映えていて良かった。有吉奈生子はバックが一番感じるのかな。最後は正常位から生ザーメンを胸に掛ける。舐めダルマの時とは違って、有吉奈生子は満足げな表情を浮かべている。

インタビュー

 セックスの後でお風呂に入った様子。沢木が入ってきて浴槽に二人で腰掛けながらのインタビュー。身体に触りながら体位について質問している。本日はいっぱい座位をやったとのこと。好きな体位は向かい合わせの座位とのこと。くたびれているのかあまり多くを語らず、沢木も突っ込んだインタビューはしなかった。お風呂から上がると舐めダルマのインタビュー。全体的な感想について聞かれ言葉がすぐに出てこない。最後に「無事終わってほっと一息」とのこと。だいぶ疲れているような印象を受ける。

 

懐中電灯

 このビデオは性のとどめと同じ撮影。すなわちこれを撮った後に同じ現場の撮影として、最後に性のとどめを撮っている。当然のことながらスタッフも撮影場所も一緒。メインディッシュである性のとどめの出来が良いのに比べるとこちらは完成度がいまいち。機材が多少異なっているせいか、盤が二つに分かれていたようである。よって別々のタイトルとして流出したらしい。
(再生時間:48分51秒 ファイルサイズ:251MB)

夜這い

 眠っている有吉奈生子に沢木和也が夜這いを掛ける。下着をはずしてマンコを舐めたり弄ったり。濡れ濡れマンコに悪戯三昧。マンコにチンポを挿入したところで目を覚まし慌てて逃げる。デカチン入れられたら起きるの当たり前。カギを掛けないで寝ていたとのことでスタッフを信じきっているのでしょう。こういうドッキリみたいな夜這いビデオは黄金期には珍しいと思う。
 このシーンは暗視カメラではない普通の機材で懐中電灯を照らしながら撮っている。懐中電灯の光は概ね自然光と同じ波長を含むので、オマンコの色も形もよくわかる。それに膣口をライトで照らしたり、デバガメ的な雰囲気が出て味わい深い。「独り暮らしの女性に夜這いを仕掛ける」みたいな妄想に浸ることのできるエロエロシーン。

舐めダルマとの絡み

 夜這いの後で舐めダルマ(斉藤修)によるインタビューを受ける。性感帯のチェックから愛撫に変わっていく。やはり時間をかけた執拗なクンニ。途中でアナルOKかどうか尋ねるが拒否される。その後の絡みには挿入シーンがある。黄金期において男優としての舐めダルマはひたすら愛撫に徹しており、挿入シーンはことごとく疑似ばかり。真正挿入というのは見かけなかった。本編では結合部が暗くてわからないがおそらく疑似であろう。最後は手で扱いて射精しているのでそう思った。

沢木との絡み

 メインの撮影部屋にパーテーションを置いて脱衣した後にシャワーを浴びている。後に撮影があるので髪はアップにまとめ濡れないようにしている。ちなみに最後のとどめでの入浴では髪を下ろしている。浴びながら正面を向いてセクシーポーズを決める。単なるイメージシーンである。次に小部屋にて沢木にフェラチオする。このカットは余韻に浸るシーンということなのか絡まずに終わる。「終」のテロップが入るので最終的にこのシーンを全体のエンディングにしようと計画していたかと思われる。ただし「うっとりした顔をして」と駄目出しされるが、いまいち「うっとりではない顔」で終わっている。

 

 

有吉奈生子を懐かしむ